出産による保険見直しの落とし穴
「子供ができた!さあ学資保険(こども保険)だ!」
というのでは、保険会社の戦略に乗っかってしまっているようなものです。
子供ができて、まず考えるべきことは、
- 出産にあたって、もし帝王切開等になった場合でも、今入っている保険で対象になるかどうか
- 出産後、子供を育てていくにあたって、世帯主に万が一のことがあった場合でも経済的に困らないほど、世帯主が十分な死亡保障を持っているか
ということです。
これらが十分準備されていてはじめて、学資の積み立てや、子供が入院したときの保障を考えるべきだということですね。
学資保険(こども保険)では、帝王切開による出産の費用はもちろんカバーできませんし、親に万が一あった場合にも十分な保障はついていません。
必要な保障とは!?
まず、お母さんの入院保障をチェックしましょう
母親の保険に入院保障があるかどうか、まず確認しましょう。
入院特約でも医療保険でもかまいません。
入院保障があれば、自然分娩では対象外ですが、帝王切開は対象となります。
一人目に帝王切開した後に医療保険に入る場合、二人目以降帝王切開が対象外となってしまいますから、一人目を産む前に医療保険に入っておきましょう。
次は世帯主の保険のチェックです
子供が独立するまで、すなわち、親として経済的に面倒をみる必要がある期間、世帯主に万が一あった場合に、子供を養っていけるほどの保障があるかどうか、確認しましょう。
子供一人分の教育費の目安は以下のとおりです。
- ずっと公立:約900万円
- 高校まで公立、大学は私立:約1000万円
- 中学から私立:約1500万円
これに加えて、養育費(食費・衣服費・保健医療費・小遣い等)として、約1000万円〜1500万円(22年間の場合)必要です。
たとえば、高校まで公立、大学は私立として、養育費に1000万円かかるとすると、
合計で約2000万円必要だということになります。
従って、純粋にお子さんの教育・養育費として使える保障が、今の時点で2000万円必要であり、
その保障額は22年後に向かって、どんどん少なくなって行き、お子さんが大学を卒業する22年後には、必要な保障額はゼロになるということです。
これに最も適した保険が、逓減定期保険(特約)か、収入保障保険(特約)です。
どちらも、契約当初が最も保障額が大きく、だんだん小さくなっていくタイプの保険で、保険料が安いのも特長です。
もし、今加入している保険の保障が子供の教育費分足りないと思ったら、
保険期間が20年等の逓減定期保険か収入保障保険でカバーすることをおすすめします。
※大手生保は積極的に取り扱っていないので、複数社の保険を取り扱えるファイナンシャルプランナーに
相談されることをおすすめします。
出産は全ての保険を見直す絶好の機会
出産は、家族の今後のライフプラン(人生設計)を考えるのに、絶好のチャンスです。
- 子供は何人欲しいか
- 子供は大学まで進学させたいのか
- 家は買うのか・借りるのか、買うならいつ頃買うのか
- 車は買うのか
など、人生のお金に関わることについて、夫婦でじっくり話をしましょう。
実は、保険をどのように見直すのかというのは、
このライフプランが大きく影響します。
人生設計がまったくないにもかかわらず、良い保険を選ぶのには無理があります。
どのように考えればよいかわからないという方は、ぜひ、ファイナンシャルプランナーに相談しましょう。
ライフプランも保険も、無料で相談にのってくれます。